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2022.12.03 11:07

2022.11.30 広島グリーンアリーナ


「広島に帰ってきました。」

この一言だけで、会場にいた人々には込み上げてくるものがあった。


「昨日1日早くこっち(広島)に来て、子供の頃に行っていた“天満屋”を久しぶりに見てみようってことで、一人で行ったのよ俺。」

何を買うでもなく店内を見て回っていた子供の頃、山のようにそびえ立つビルに圧倒されていたが、半世紀以上の時を経て改めて眺めてみると何てことはない大きさに感じたと感慨深く語る矢沢。

こうして地元の街を一人で歩くことなど滅多にない。

「この時間が妙に良かった。ものすごく新鮮な気持ちになった」と感じることができるのは、それだけ誰も体験できない経験や多くの栄光を掴み取り、故郷へ凱旋できている証だ。


「またこうやって、広島の街で歌うことができます。」


ライヴの終盤、いつものようにツアータオルが高々と舞い上がり花咲く様子を見ていると、皆が「永ちゃん、お帰り!」と言わんばかりに力強く、天高く投げているように感じた瞬間だった。