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2022.12.12 07:00
2022.12.7 横浜アリーナ
横浜アリーナへ向かう送迎車に乗り込む直前「バッチリかましてくるから。」と一言。
その表情はどことなくリラックスしているようにも見えた。
まだデビューしていない頃から音楽活動の拠点としていた横浜。
MCの開口一番で「横浜、帰ってきました!」と言っていたように“第二の故郷”でもあるこの地は、矢沢にとって伸び伸びと歌える場所でもある。
ライブの中盤、突如イヤーモニターを外して歌い出した矢沢。どうやら音の不調が起きたのか、急遽足元のスピーカーをモニターとして使ったようだ。
そんなハプニングが起きようと全く動揺など見せず1曲歌い切ると「イヤーモニター無いのも良いんじゃない? “アバウト”がロックだから。」と矢沢節が出るくらいの余裕を感じた。
横浜に住んでいた時から、カセットレコーダーなどで何百ものデモ音源を作っている。
あの「Last Christmas Eve」も京急電鉄に乗っていると、ふとメロディが浮かび、急いで帰宅してレコーダーにカセットテープを入れ録音したという。
狭い部屋で大きな舞台を夢見ていた一人の青年が、半世紀以上経った今でも数万人の前で歌い続けていることはドラマチックでもあり、途方もなく偉大な事だと思わずにはいられない夜だった。